ネットワーク基礎学習④ IPアドレス その1「概要 」「ネットワークアドレス」「ホストアドレス」
今回はIPアドレスについて説明します。
記事を何回かに分けて書きます。
1. IPアドレスとは
みなさんがお住まいのお家にはもちろん「住所」があると思います。
上のイメージのように、、、
ネットワークの世界にも、あるネットワークとそのネットワーク内で接続されている機器などの位置を「 IPアドレス」と呼ばれるもので表現します。
よって 「IPアドレス(Internet Protocol Address)」とは、インターネット上での住所のような役割を担っており、パソコンやスマートフォンなどネットワーク上の機器を識別するために割り当てられているのです。
2. IPアドレスの表記形式(IPv4)
ドット・デシマル・ノーテーション
IPアドレスは「32ビット」からなる一つの値です。
表記形式ですが、、、↓
こちらです。(完)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
嘘です。見やすくしていきます↓
32ビットある2進数を、8ビットずつ4組に分けて、、、
10進数に変換します。
この表記方法を「ドット・デシマル・ノーテーション」と呼ぶそうです。
ネットワークアドレス・ホストアドレス
先ほどの表記法は
「グループ(LAN全体)を表す番号」と、
「LANに接続されたノード(ホスト)を表す番号」
の2つからなります。
前者を「ネットワークアドレス」とよび、
後者を「ホストアドレス」といいます。
住所でざっくり例えると「◯◯市にある(グループ)、△△マンション(ノード)」のような表現です。
先ほどの図に戻ります。↓
この図を最小のネットワーク(LAN全体)ごとに分割すると、、、
赤文字のようになります。(紫◯とオレンジ◯)
ということは、この図の中で「それぞれ分割したネットワークを示したアドレス」を表しているのはどれでしょう?(ヒント: 赤文字の上)
「192.168.0.0」と「172.16.0.0」ですね。
これらが「ネットワークアドレス」です。
それに続いて「ホストアドレス」ですが、先ほどの分割したネットワークごとのホストを表します。
またネットワークに分割した図に戻ります。↓
では、ネットワークアドレス「192.168.0.0」の中にある「ホストアドレス」はどれでしょう?(ヒント: 192.168.0.1 ~ 192.168.0.254)
正解は、、、、
こちらの4箇所。
ここではあまり気にしなくていいですが、デフォルトゲートウェイのルーターのIPアドレス(192.168.0.254)も当てはまることに注意。
ホストアドレスの範囲
上記のヒントでも書きましたが、ホストアドレスの範囲は、、、
今回の記事の例ですと、
「ネットワークアドレス」が「192.168.0.0」の場合、、、
紫◯内の「ホストアドレス」の範囲は、「192.168.0.1 ~ 192.168.0.254」で254個あります。
ネットワークアドレスの「192.168.0.0」は使えないの?と思うかもしれませんが、、、使えません。。。
なぜなら上記の解説の通り、、、192.168.0.0はネットワークアドレスだからです。
それを表現する値が必要なので、ホストアドレスとして扱うと重複しますし。
あと2進数に詳しい方は、気づいていると思いますが「192.168.0.255」も使われておりません。
これは「ブロードキャスト」通信のために使われるため、ホストアドレスとしては使えません。
ネットワーク内の全ホストに通信を行うためと覚えてください。
今回は以上。
次回は、「IPアドレスクラス」について解説していきます。