いわりょのBlog

IT関連で学んだことを書いていきます。

ネットワーク基礎学習⑤ IPアドレス その2 「IP アドレスクラス」

前回は、「IPアドレス」とは何かを学び、「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」について解説しました。

ryo10leo.hatenablog.com

今回は、IPアドレスクラスについて書いていきます。

IPアドレスクラスとは?

IPアドレスクラス」とは、IPアドレスの値によって、IPアドレスを幾つかのカテゴリに分類したものである

分類されることでなにが違うのかと言うと、例えばクラスごとでそれぞれのIPアドレスの「ネットワーク部の範囲」や「ホストアドレス部の範囲」が異なります。

以下の図を見ながら説明します。↓

代表的なクラス

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クラスA

クラスAは、ネットワーク部が8ビットホスト部24ビットIPアドレスです。
上の図の通り、ネットワーク部の先頭が0で始まります。使用できるネットワークは126個で、ネットワークに約1600万台のホストを接続することができます。
これはおそらく一般の方が使うことはないでしょう。このクラスは、大きな組織ISP(インターネットサービスプロバイダ)の利用を想定しています。

クラスB

クラスBは、ネットワーク部が16ビットホスト部16ビットIPアドレスです。ネットワーク部の先頭が10で始まります。使用できるネットワークは16,384個で、ネットワークに接続できるホストは65,534台となります。

クラスC

クラスCは、ネットワーク部が24ビットホスト部8ビットIPアドレスです。ネットワーク部の先頭が110で始まります。使用できるネットワークは約209万個で、ネットワークには254台のホストを接続できます。小規模の組織やネットワークでの利用を想定しています。

その他のクラス

クラスE

クラスDは、IPマルチキャスト用のIPアドレスです。最初の4ビットが1110ではじまり、残りの28ビットマルチキャストグループアドレスを表しています。
マルチキャスト通信を使ったマルチメディア・アプリケーションなどで使わレます。例えば、同じ内容の音声や映像データなどをいっせいに「放送」するような用途で使われる。

クラスD

クラスEは、最初の4ビット1111で始まるIPアドレスです。クラスEのIPアドレス実験的な目的のために予約されていて、実際に使われることはないそうです。

IPアドレスクラスの問題

今回の記事の概念だけで考えますと、大きな問題に気付きますでしょうか?

例えば、自分がクラスCの192.168.1.0IPアドレスを割り当てられたとします。そうなると、192.168.1.1 ~ 192.168.1.254の範囲でホストが254台も割り当てられることになります。
普段、そんなにコンピューターやルータをつなぐことってほぼありませんよね(笑)
家にパソコンとルータの2台のみだったとしたら、残りの252台分のIPアドレスが無駄になってしまいます。

それを解決するのが「サブネット」です。

これは次回の記事で解説します。