前回は、「IPアドレス」とは何かを学び、「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」について解説しました。
ryo10leo.hatenablog.com
今回は、IPアドレスクラスについて書いていきます。
「IPアドレスクラス」とは、IPアドレスの値によって、IPアドレスを幾つかのカテゴリに分類したものである。
分類されることでなにが違うのかと言うと、例えばクラスごとでそれぞれのIPアドレスの「ネットワーク部の範囲」や「ホストアドレス部の範囲」が異なります。
以下の図を見ながら説明します。↓
代表的なクラス
クラスA
クラスAは、ネットワーク部が8ビット、ホスト部が24ビットのIPアドレスです。
上の図の通り、ネットワーク部の先頭が0で始まります。使用できるネットワークは126個で、ネットワークに約1600万台のホストを接続することができます。
これはおそらく一般の方が使うことはないでしょう。このクラスは、大きな組織やISP(インターネットサービスプロバイダ)の利用を想定しています。
クラスB
クラスBは、ネットワーク部が16ビット、ホスト部が16ビットのIPアドレスです。ネットワーク部の先頭が10で始まります。使用できるネットワークは16,384個で、ネットワークに接続できるホストは65,534台となります。
クラスC
クラスCは、ネットワーク部が24ビット、ホスト部が8ビットのIPアドレスです。ネットワーク部の先頭が110で始まります。使用できるネットワークは約209万個で、ネットワークには254台のホストを接続できます。小規模の組織やネットワークでの利用を想定しています。
その他のクラス
クラスE
クラスDは、IPマルチキャスト用のIPアドレスです。最初の4ビットが1110ではじまり、残りの28ビットがマルチキャストグループアドレスを表しています。
マルチキャスト通信を使ったマルチメディア・アプリケーションなどで使わレます。例えば、同じ内容の音声や映像データなどをいっせいに「放送」するような用途で使われる。
クラスD
クラスEは、最初の4ビットが1111で始まるIPアドレスです。クラスEのIPアドレスは実験的な目的のために予約されていて、実際に使われることはないそうです。
今回の記事の概念だけで考えますと、大きな問題に気付きますでしょうか?
例えば、自分がクラスCの192.168.1.0IPアドレスを割り当てられたとします。そうなると、192.168.1.1 ~ 192.168.1.254の範囲でホストが254台も割り当てられることになります。
普段、そんなにコンピューターやルータをつなぐことってほぼありませんよね(笑)
家にパソコンとルータの2台のみだったとしたら、残りの252台分のIPアドレスが無駄になってしまいます。
それを解決するのが「サブネット」です。
これは次回の記事で解説します。